珠洲焼と備前焼

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先月9月28日から岡山県備前市立備前焼ミュージアムで特別展「珠洲そして六古窯」がスタート。珠洲焼資料館所蔵の「つぼ」をはじめ、若手作家による花器など22点が紹介されてるそうです。

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珠洲(すず)焼と備前焼のルーツ

「六古窯(ろっこよう)」とは日本古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な「瀬戸焼」「常滑焼」「越前焼」「信楽焼」「丹波立杭焼」「備前焼」の六つの窯の総称。

で、なぜ六古窯ではない珠洲焼が備前焼ミュージアムで珠洲焼が展示されてるかというと、備前焼と珠洲焼のルーツが須恵(すえ)器ということからだそうそうです。もともと産地交流もあったようです。(須恵器については後述します)

須恵器が発展して現在の備前焼になり、珠洲焼も須恵器の技法を受け継いでいるとのこと。備前焼は全国的に有名だけど珠洲焼はそれほど知られてないですよね。実は珠洲焼って古くて新しい陶芸なんです。

というのが元々珠洲焼は12世紀後半頃から15世紀末頃に文字通り能登半島先端の珠洲市で生産されてたのですが、400年前の忽然と姿を消しました。その理由は今もって不明というのだからミステリアス感すら漂います。

それを1976年(昭和51年)珠洲市が復興し1989年、石川県指定伝統的工芸品の指定を受けました。だから古くて新しいのです^^

そして毎年秋には地元珠洲市で「珠洲焼まつり」が開催されます♪


※過去の珠洲焼まつり

須恵器とは

須恵器とは古墳時代中期(5世紀)以降、朝鮮半島から製作技術が伝わり生産が始まった陶質の土器で窯を使って1,000度以上の高い温度で焼かれます。

須恵器の窯は「穴釜(あながま)」と呼ばれ斜面を掘ってトンネルの形状をした作りになってました。

古墳時代の土器としては弥生土器の流れをくみ、野焼きで焼かれた「土師器(はじき)」があります。

珠洲焼まつり2018

前述の通り毎年秋には珠洲焼祭りが開催されるのですが、今年2018年は今月10月6日(土)~8日(月)の日程にて開催されます^^

開催場所:「ラポルトすず」入口芝生周辺。

珠洲焼の陶工が一堂に集まり出店。それぞれが自身の作品の販売をします。通常よりはかなりお安く珠洲焼が手に入るので私の女房殿はいつも楽しみにしてます。

これが女房殿の珠洲焼コレクション・・・

一見すると、というか写真にすると猶更黒いだけで違いがわからないでしょうね。しかし実際にみるとそれぞれ違うんです。水墨画にも通じるような(と、私は勝手に思ってます^^;)深い味わいですよ。

女房殿の珠洲焼コレクションはこの他にもあるのですが今年はさらに増えそうです^^;;;;

このラポルトすずでの珠洲焼まつりでは

・TUBO展
・電動ろくろ体験
・野外コンサート

も行われフードブースも用意されて奥能登の味も楽しめます。他に別会場になりますが蛸島町の珠洲焼会館では「珠洲焼といけばな展」が同じ日程で開催されます。

2018-10-01 記