大般若会、覚皇院2018年

だいぶ前のことになりますが今年2018年5月12日に覚皇院(かっこういん)での大般若会(だいはんにゃえ)の法要の様子です。

覚皇院

覚皇院は禅宗の一つの曹洞宗で總持寺祖院の塔頭(寺院のなかにある個別の坊)の一つで私が現在暮らしている女房殿の実家の菩提寺なんです。

創建年は応永6年(1399)、大徹宗令大和尚のご開山だから随分歴史のある寺院です。実は私の宗派は曹洞宗じゃないのですが、女房殿の実家で暮らしてるし、跡取りである女房殿の弟は栃木県暮らし。

だから法事といえば私たち夫婦がお参りしてまして、自分の宗派ほったらかし状態で覚皇院さんベッタリです^^;;;;;

大般若会

大般若会とは大般若経を転読(経典の一語一句を読誦する真読に対して,経典の初,中,後の数行を読んで経本を転回し全巻を読誦したものとすること)する法要で世界の平和や各参列者の平安・安全・健康などを祈祷する法会。

転読時に全600巻を「大般若経」を空中でばらばらと広げる様子はなかなか興味深いです。ちなみに大般若経とは、膨大な数の仏典の中で最大規模を誇る経典。

字数は約500万字、全部で600巻で『西遊記』で有名な三蔵法師玄奘(602~664)が、最晩年に4年余りの年月をかけて弟子の訳経僧たちとともに翻訳したものです。

大般若会では他にも般若心経、観音経、消災妙吉祥陀羅尼、修証義、大悲心陀羅尼などの曹洞宗ではお馴染みのお経も唱えられます。

般若心経(摩訶般若波羅密多心経)

『般若心経』(はんにゃしんぎょう)は、僅か300字足らずの本文に大乗仏教の空・般若思想、深遠な哲理を述べた哲学的な教典。観音経

大乗仏教の心髄が説かれているとされ、複数の宗派において読誦経典の一つとして広く用いられている・・・のですが、浄土真宗は『浄土三部経』を、日蓮宗・法華宗は『法華経(妙法蓮華経)』を根本経典とするため、般若心経を唱えることはありません。

観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品)

『観音経』は法華経のなかの「観世音菩薩普門品第二十五」という一章です。その内容は私たちが生きていく上で出会う様々な困難・苦難の時に観世音菩薩(いわゆる観音様)の偉大なる慈悲の力を信じ、「南無観世音菩薩」と一心に称名を唱えれば必ずや声を聞いて救ってくれると説い ています。

そのため「現世利益」を説いたお経といわれるのですが、観音経は決して現世利益を主眼としたものではなくまさに「悟り」を目指したお経だと言えます。

なお通常では全文を唱えるよりは偈文(お経の後半)を唱えることが多いです。

消災妙吉祥陀羅尼(消災呪)

消災妙吉祥陀羅尼(しょうさいじょうきちじょうだらに)は正式には『仏説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼』。仏教の陀羅尼の1つ。陀羅尼とは呪文ですが比較的長い呪文のことをを陀羅尼とよんでます。

陀羅尼は通常は翻訳されずにサンスクリット語をそのまま音訳された形で使われます。その陀羅尼の一つである消災妙吉祥陀羅尼は厄難消滅のために星に祈えうもの。

悪い星によって天体の運行を脅かされて起こる災難をお釈迦様の放つ光の力で災いを除くとされてます。短くて覚えやすく略称は『消災呪』。

修証義

修証義(しゅしょうぎ)は曹洞宗において僧・在家信徒共通の日用経典として扱われており、基本経典の曹洞宗の開祖・道元の著作である『正法眼蔵』同様に根本聖典とされてます。

特に在家信徒への布教を念頭におき、『正法眼蔵』の重要な点を抜粋。明治23年に編纂されたもので全5章31節、3704文字にまとめたもので日本語によるわかりやすい経典です。

大悲心陀羅尼

千大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)は手観音の悟りの内容を説くところの根本呪文。正式には『千手千眼観自在菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼』。伽梵達摩訳『千手千眼観自在菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼經』の陀羅尼部分を取り出したもので、千手陀羅尼,大悲呪ともよばれます。

曹洞宗と同じく禅宗である臨済宗でたびたび読誦されているのですが密教系統の真言宗・天台宗でもよく唱えられます。

御詠歌

御詠歌(ごえいか)は仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌形式で旋律(メロディー)をつけて唱えるもの。日本仏教において平安時代より伝わる宗教的伝統芸能の一つです。

五七調あるいは七五調の詞に曲をつけたものを「和讃」(わさん)と呼び、広い意味では両者を併せて「ご詠歌」として扱います。また御詠歌には多くの流派があり宗派ごとに唱える御詠歌はことなり曹洞宗では梅花流が使われます。

2018-08-23 記 ※法要そのものは5月12日