今日から「金沢おどり」が開催されます。金沢おどりとは、ひがし、にし、主計町の三茶屋街の金沢芸妓たちが総出演し、磨き抜かれた伝統芸と艶やかな着物姿で観客を魅了する祭典です。金沢おどりは、加賀百万石の時代より長い歴史を刻んできた金沢の伝統芸能を堪能できる貴重な機会です。今年は第20回目の開催となります。
金沢おどりの開催日時と会場
金沢おどりは例年、石川県立音楽堂の邦楽ホールで4日間開催されます。今年は今日令和5年9月15日(金)から18日(月・祝)までの日程で行われます。
各日とも午後1時と午後4時の2回公演があります。チケットのインターネットでの販売は終了しましたが、電話では引き続きチケットのご予約を受け付けているとのことです。
北國新聞読者サービスセンター北國新聞社事業部内 TEL:076-260-8000(平日 10:00~18:00)
金沢おどりの見どころ
金沢おどりでは、三茶屋街の芸妓たちがそれぞれの特色を生かした演目を披露します。舞踊や音楽だけでなく、茶道や花道なども見られます?。また、観客も一緒に参加できる「盆踊り」や「手ぬぐい投げ」などもあります?。金沢おどりは、豪華絢爛な舞台だけでなく、芸妓たちとの交流も楽しめるイベントです。
金沢おどりに行く前に知っておきたいこと
金沢おどりに行く前に、以下のことを知っておくとより楽しめると思います。
・金沢芸妓とは:加賀百万石の城下町として栄えた金沢には、江戸時代から続く芸妓文化があります。芸妓とは、日本古来の伝統芸能を身につけた女性芸術家のことです。芸妓は「舞妓」と「花柳」という2種類に分かれます。「舞妓」は若い見習いの芸妓で、「花柳」は一人前の芸妓です。
・三茶屋街とは:金沢市内にある3つの花街(遊郭)のことです。「ひがし茶屋街」、「にし茶屋街」、「主計町茶屋街」がそれぞれ異なる雰囲気を持っています。ひがし茶屋街は最も規模が大きく、にし茶屋街は最も古く、主計町茶屋街は最も小さくて落ち着いた雰囲気です。
・金沢おどりの歴史と意義:金沢おどりは、2004年に始まった比較的新しいイベントです。しかし、その背景には、金沢の芸妓文化の衰退と再興の歴史があります。戦後の高度経済成長期には、芸妓の数が激減し、三茶屋街も廃れていきました。しかし、1980年代から1990年代にかけて、芸妓の養成や保存会の活動などによって、芸妓文化が復興しました。金沢おどりは、その復興の成果を広く市民や観光客に知ってもらうために始まったイベントです。
金沢おどりは、金沢の伝統芸能を見ることができる素晴らしいイベントです。芸妓たちの美しさと技術に感動すること間違いなしです。金沢旅行の際には、ぜひ金沢おどりを見に行ってみてください。